2023-02-15

我が家の宝物

みなさんはどのような方法で写真を残していますか?
私が子供の頃はまだフィルムカメラがメインの時代だったので、撮ったらそのまま写真屋さんでプリントしてもらうというのが当たり前で、現像された写真を見るときのワクワクはとても心躍る瞬間でした。

写真というものが世に出て約200年。
カメラは町に1台あるものから家族で1台あるものに変わり、今や1人1台持っている時代となりました。
記録方法もフィルムからデジタルに変わって久しい現在、スマホの中やデータクラウドに入れてときどき見返すというのが大多数の写真の付き合い方だと思います。

そんななか今回は、毎年カメラマンに家族写真を撮ってもらっているというSさんご家族に今まで撮った写真や家族のアルバムを見せていただきながらお話を伺ってきましたのでご紹介します。


Q. 毎年家族写真を撮るようになった経緯を教えてください

結婚した時から主人が希望していたことで、長女が1歳の頃から続けていて10年以上になります。
なので我が家にとっての家族写真はかしこまったり特別感のあるものではなく、誕生日のような毎年恒例のものです。

うちは転勤族なのでその時に住んでいる地域で、自分たちの希望する写真を撮ってもらえそうなスタジオやカメラマンさんを探して撮ってもらってきました。

Q. ご主人が写真を残そうと思うきっかけはどこにあったのでしょうか?

主人の実家は記念日に写真館で撮影してもらう以外にもフィルムカメラで日々の写真を残していて、主人の名前が入った厚いアルバムが何冊もあります。そういった経験が影響しているのかも知れません。子供たちを連れて行くとおばあちゃんは今でもフィルムで写真を撮ってくれます。

実は去年のクリスマス、長女はサンタさんにチェキをお願いしました。
友達が持っているという理由もあると思うんですけど、写真が身近にあるというのがそういう気持ちにさせたのかもなあと思います。

Q. 写真館で撮ったものだけでなくご自身で撮られた写真のアルバムもかなりありますね。

主人は写真を印刷しないと気が済まないタイプなので、スマホの写真も印刷してアルバムに入れています。私のスマホデータも定期的に回収して印刷してくれます(笑)

子供たち1人1人のアルバムも作ってあって、家を離れる時に持たせるつもりだそうです。

そういった部分にもご主人の子供時代の経験が活きている気がしますね。
お子さんはアルバムを見て何か言ったりしますか?

写っている背景を見て「前に住んでたお家だね」とか「これ〇〇で遊んだ時のやつだ」とか言います。
長女と次女の小さい頃がそっくりなのでどっちが誰か当てっこしたりしてます。
私は撮って満足してしまうところがあるので主人の方が見返したりすることは多いですかね。
Amazon Photosにも入れてあるので、アマプラを見ている時にスクリーンセーバーで映るのを目にする機会も多いです。

Q. 特に気に入っている写真はありますか?

私が作った冠の帽子を被っている写真ですね。
長女が1歳の誕生日からずっと作っていてこの前「何歳まで被ってくれるんだろう〜」って聞いたら“う〜ん、ハタチまでかな”って言ってました(笑)

あとは末っ子がありえない格好で寝ているところとかも好きですね。

Q. 普段からご自身でもたくさん撮影をされていると思いますが、年に1回カメラマンさんに撮ってもらう良さはありますか?

子供の写真は撮れるけど自分や家族みんなが写っている写真て少ないですよね。うちの場合は両親も近くに住んでいるわけではないので余計に少ないんです。なので1年に1回だけでもプロに撮ってもらって客観的に自分達を見ることで「今っていい時間なんだな」って改めて実感できるのが良いです。
そして1人ずつ巣立っていくときにこの写真を見て泣くんだろうなと思います。

家族が離れて暮らすようになっても、1年に1度写真を撮る事が帰省のきっかけになったらいいなあと思いますね。


ページをめくるたびご家族の歴史を追体験するような楽しさがありました。
自分では経験していないのに温かさを感じるのは、きっとその時シャッターを切った人の眼差しを感じられるからだと思います。

今回アルバムを見せてくださいとお願いした時に、
「我が家の宝物、喜んでお見せします」と言ってくださったのが印象的でタイトルにしました。

プリントするのはお金がかかりますが、いつでも家族みんなで見ることができるというメリットもあります。そこから生まれるコミュニケーションも写真が持つ良さの一つです。
ぜひみなさんもこの機会に今までの写真を見返してみてください。
きっと思いがけない発見や勇気をもらえるはずです。

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